区間記録を振り返る~全日本2区~

2014年8月30日

続いては、距離は弥富中継所から川越中継所までの13.2kmと8区間中4番目の長さながら、エースが集まる華の2区について・・・2区といえば、大きな橋が印象に残りますねー。例年、エース同士の熱い競り合いが見られます。今の駅伝は流れが非常に大事になってきますから、前半区間がどうしても重視される傾向にあります。かといって一斉スタートの1区にはスローペースになった場合にもったいないなどでエースを使いにくい・・・その結果2区にエースが起用されることが多いですね。

 

純粋に距離だけを考えれば、最長19.7kmの8区にエースを置くべきだと思いますが・・・13.2km + 流れをつかめる vs 19.7kmの最終区間で流れも何もない のどちらを優先するかということですね。もちろん、ダブルエースを擁していて、どちらもエースをおけるのが一番だと思いますが・・・そんな2区の区間記録は以下のとおりです。

 

1 37分16秒 E・オムワンバ 山梨学院大 1年 2012年
2 37分25秒 大迫傑 早稲田大 3年 2012年
3 37分38秒 鎧坂哲哉 明治大 3年 2010年
4 37分40秒 設楽啓太 東洋大 3年 2012年
5 37分42秒 竹澤健介 早稲田大 3年 2007年
6 37分43秒 出岐雄大 青山学院大 3年 2011年

 

記憶に新しい去年、区間記録が大幅に更新されています。新たに区間記録保持者となったのは山梨学院のオムワンバ、出雲6区に続いてエース区間での区間賞でした。現時点でも十分強い留学生だとは思いますが、どうせならモグスに負けないような選手になってほしいなあ。

 

日本人1位は早稲田の大迫、出雲駅伝での失速はびっくりしましたが、全日本ではしっかりと立て直してきました。従来の区間記録を13秒も更新していますからねー。強さに一段と磨きがかかった感じでした。そして、先日のカーディナル招待での1万m日本学生歴代最高記録・・・まさに学生最強の名にふさわしい選手だと思います。最終学年での3大駅伝での活躍が楽しみです。

 

日本人2位は明治の鎧坂、奇しくも1万mの新旧日本学生記録保持者が並んでいます。確かこの時はあまり鎧坂の走りが映されなかったんですよねー。そして、ゴールした後に区間記録だったということが分かり、慌ててインタビューみたいな・・・最後の箱根でも10区で早稲田を抜かすところを映してもらえず…どうもテレビと相性が悪そうです(笑)他に出雲2区の区間記録ももっていますねー。本来、出雲2区を走る選手ではないですからね。。。

 

日本人3位は東洋の設楽啓太、オムワンバ、大迫と同じく2012年度の記録です。去年は追い風で総合新記録が出るなど条件が良かったこともあり、他の区間でも歴代上位に入る選手が多数出ていますねえ。オムワンバ、大迫に負けたとはいえ、従来の区間記録にわずか2秒遅れというのは見事な走りでした。1区に続いてのランクインというのも、さすがですねー。

 

日本人4位は早稲田の竹澤、竹澤の学生時代も本当に強かったですね。学生でオリンピックに出場してしまうわけですから。。。怪我が多いのが玉に瑕ですが・・・ちなみに、竹澤の記録はどんどん塗り替えられていますねえ。。。全日本2区、箱根3区、1万m日本人学生記録など・・・うち2つは鎧坂に塗り替えられております。残るは5000mの学生最高記録かな?この13分19秒00はそう簡単には破れないでしょうねえ・・・大迫でさえ13分30秒を切れていないわけですから・・・今は実業団に所属していないようですが、このまま終わってしまうにはもったいなさ過ぎる選手ですので、もう一花咲かせてほしいです。

 

日本人5位は青山学院の出岐、2011年度の記録です。この時の出岐はすごかったですね。みるみる選手を抜いていき、2位に圧倒的な差をつけての区間賞でした。この後の箱根2区区間賞、琵琶湖マラソンで2時間10分1秒で走るなどこの数か月が出岐の学生のピークでしたねー。最後の箱根は怪我の影響で不本意な走りでしたが、実業団でまた復活した走りを見せてほしいです。

 

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