89回箱根駅伝結果 東洋大学

2014年3月9日

 だいぶ久しぶりになってしまいましたが、今日から箱根駅伝の結果を振り返っていきたいと思います。まずは東洋大学について・・・

 箱根結果はこのようになっております。2強と言われた東洋大学、出だしは完璧でした。田口が全日本に続いて区間賞、3大駅伝に3度出場して全て区間賞とは見事としかいいようがありません。さらに2区啓太も外国人二人には負けたものの、日本人トップの3位、続く悠太も風に苦しみながらも、大迫を上回る記録で区間賞でした。

ケチのつけはじめは4区、今井が走る予定だったそうですが、怪我で淀川に交代、その淀川が区間11位となってしまいました。ここ最近の東洋の強さの一つに箱根では全区間10位以内というのがありました。過去を遡ってみると、区間11位以下になったのは、4年前の6区富永が区間12位以来のことです。実に37区間もの間、区間10以内をひたすら守り続けていたのです!これは本当にすごいことだと思います。そして最大の課題だと思っていた5区、定方は区間10位となってしまいました。私も戦前心配していた通りの結果に。。。5区を苦手としている東洋(柏原以外)は、主力選手を使うべきだと思っていましたが、主力以外の選手を使った結果、ここで一気に日体大に差をつけられてしまいました。

 それでも、6区以降の戦力を考えると東洋が日体大を上回るか?と思いましたが、正直復路を期待以上に走った選手は一人もいませんでした。6区市川は前回と同じタイムですが、駒澤、明治を見る限りもう少し稼いでほしかった。7区高久も区間4位とまずまずの走りでしたが、日体大が区間2位で走っているのが苦しかった。そして最大の誤算は8区大津、前回の好走を考えるとここで一気に差を詰めたいところだったのに、逆に差を広げられる結果に。。。ここでほぼ終戦となってしまいました。

9区服部は1年ながら区間3位はいい走りだったと思います。しかし、あれだけの選手層を持ちながら、1年を9区に走らせるのはどうなんでしょう?全日本の8区といい、期待していることは分かりますが、個人的には微妙な配置でした。10区冨岡も区間7位はここ最近の記録を見てみると、やや不満の残る結果かなあ。

 ここ最近の東洋の強さは、想定外の選手が想定外の好走を見せるところにあったと思いますが、今回はそんな走りは見られませんでした。それでも総合2位となったのはさすがだと思いますが、柏原がいた頃ほどの強さは残念ながら感じないですね。ちょっともろい印象があります。とはいえ、今年箱根を走った選手で抜けるのは6区市川、10区冨岡のみ。山に不安が残りますが、黄金世代と言われた設楽世代がいよいよ最終学年となり、もちろん3冠を狙いたいところでしょう。来年3大駅伝を勝てないようなことがあると、柏原がいたから強かったということになってしまうと思います。

 とはいえ、距離が短い出雲は意外なチームが上位に来たりしますし、駒澤、明治といったスピードのあるチームも、力を発揮すれば強敵になるでしょう。全日本は駒澤が最も得意としている大会であり、過去2大会同様、脅威になりそう。。。箱根はもちろん、主力が残る日体大がおり、どの大会も簡単には勝たせてもらえなそうです。去年から脱柏原という話は何度も聞いていますが、本当の意味で柏原依存から抜け出すには、2013年度の駅伝で勝利することが必要だと思います。新入生も、服部弾馬を始め有望な選手が入りますし、10月には優勝候補筆頭となっている可能性が高いですが、どこまでチームを作ってこれるか、不安でもあり、楽しみでもあります。

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